top of page

CHU...

 

君の為に、君の為に、今夜はご馳走

烏の鍋 目玉ステーキ 臓物のゼリーを

今日は君の二百年目の誕生日お祝い

いつも暗く青ざめていてとても美しい

 

僕は本当は人間になりたかったのに

下手物の料理が堪らなく美味

 

最後に交わした言葉も只の口約束へと変わった

其れはどうしようもなく時間が過ぎただけなのです

最後に送ったテレパスも今じゃ只の思い込みに変わった

君の興味が日向に出てしまう 僕はCHU...

 

君の為に、君の為に、今夜は踊ろう

下駄でツイスト 湿気たドレスと混血のワインを

今日は君が土に眠って二百年のお祝い

鉄の匂いと虫のパレード とても美しい

 

僕は本当は人間になりたかったのに

ムカデのキッシュが堪らなく美味

 

最初に交わした思い出も今じゃ風化して灰に変わった

写真は湿気た宝庫に入れてある 色褪せたのは時間さ

マッチを擦り火を灯し合う日々は過去の綺麗事に変わった

君は嫌悪と憎悪で僕を見る 涙 CHU...

 

いつもの河で、いつもの岩で

石ころ積む人々を眺めている

君たちはなんで美しいんだろう

生きては命を燃やしては

 

怪奇は今日も高笑い 君も僕を罵って笑った

僕は瘴気に紛れて苦笑い 唇を噛むのさ

君はどこかの生きてる紳士と二人で

亡くすまで幸福と暮らした

僕は幸福の陰でただ笑う いつもCHU...

bottom of page