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この町には何もない

小洒落たコーヒー豆屋さんと、ビルと、アパート

夕焼けが美しく君の横顔真っ赤に染めて沈んでく

ふと日の長さにハテナが浮かぶのは

六月下旬のしつこい雨の所為

アナタといると時間が経つのも忘れてしまう

蒸し暑く照りつける真夏の隅で

貴方が部屋を出てから時間が止まってしまって

ダイヤのような雨に見とれて暮らす

この町には何もない

それがなんだか居心地よくて眠たくなる

朝焼けに起こされて今日も仕事に追われる予感がしています

どうでもいい事うだうだ悩むのは

引き摺る小悪魔と五月病の所為

貴方がいれば雨も好きになっていたのに

五月の思い出ばかりが蘇る

いつも飲んでいる珈琲もなんだか今日は苦くて

​落ちる涙は水無月のダイヤモンド

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